当社では、ソファーの張替えから、民芸箪笥といったものまで
様々な修理、再生を承まっています。
今回、ご依頼頂いたのは、桐たんすの修理、再生です。
この桐たんすは、三方桐と呼ばれる桐たんすで前面と両側面が
桐材を使用し、その他は杉材で作られているものでした。
表面的には、汚れや風化が目立ちますが、長年使用されていた割に
全体的に痛みの少なく、金具の紛失もない良い状態のものです。
大切に使われていたのでしょう(^O^)
修理、再生前の状態。
背板の割れ。
点検をしながら金具をすべて取り外し、バラしていきます。
割れてるところは、埋木をして修復し、傷などは鉋をかけたり
研磨をして、ひとつずつ修理していきます。
修理が終わったら仕上げです。仕上げには砥の粉を使用します。
(砥の粉とは、粘土質の土を水に溶かした物で、むかしの塗料みたいなものです。)
丁寧に砥の粉を塗っていきます・・・・。
塗上がり・・・よく乾燥させます。
最後の仕上げには、「うづくり」と「蜜蝋」という
昔ながらの道具を使います。
うづくりで表面を絞り、余分な砥の粉を落としたら、
艶出しと汚れ防止のため、蜜蝋で磨いたら仕上げ完了です。
金具は、錆びや汚れを落とし再塗装します。
(新品と付け替えることも可能です。)
綺麗になった、金具を再度取り付けて修理完了です。
綺麗に仕上がりました^^
お客様の想いがある物を、 当社は妥協せず
心を込めて修理をさせて頂いております。
これからまた何十年と使って頂けたら嬉しいですね。